<< ご自分で心がけて(実践して)ほしいこと >> 「うまくつきあっていくしかないよ」なんて医者から言われた方もいるようですが、焦らず、あきらめず、鍼灸治療と日常生活の見直しで改善していっています。
下肢の痛みやシビレ感を訴え、鍼灸治療を求めて来院する患者さんは非常に多いです。痛みについても重圧感、圧迫感、鈍痛、激痛、電撃痛などがあり、シビレもビリビリするもの、蟻走感、異常感など多種多様です。一般に「坐骨神経痛」と言われるものですが、これは症状であって原疾患ではありません。まずは、整形外科で骨自体の異常はないか、検査することが先決ではないかと思います。
坐骨神経痛を起こす原疾患には、さまざまなものがあります。
変形性脊椎症やヘルニア、すべり症、脊柱管狭窄症など腰・仙椎に関するもの、腫瘍や髄膜炎など脊髄に関するもの、その他には妊娠や糖尿病、リウマチなどでも坐骨神経痛を起こします。
脊髄腫瘍などはもちろん鍼灸治療の適応ではありません。ヘルニアの急性期も難しいでしょう。程度にもよりますが、その他のものはだいたい適応です。たとえ、骨変形などがあってもです。
病院でヘルニアや骨変形という診断をされた方でも鍼灸治療によって痛みやシビレが軽快します。
なぜでしょう?それは、ヘルニアや骨変形だけが痛みやシビレの原因ではないからです。それに、骨自体が痛みを出しているわけではありません。それらにつく筋肉、もしくは内部組織の硬縮・絞扼によって神経が圧迫されるので脳は痛みと感じるのです。たとえヘルニアや骨自体の変形があっても、まわりの筋肉を緩ませてあげれば必ず症状は緩和していきます。病院での治療が思うようにいっていない方や様子をみて手術と言われている方は、一度鍼灸治療を試してみるのもいいでしょう。骨に異常のない(原疾患の特定ができない)方は、ほとんどが筋肉性の神経痛なので治りは早いはずです。(全ての疾患について言えることですが、慢性の方は少し時間がかかります・・・)
ここで坐骨神経の走行を説明します。坐骨神経は、腰椎の4・5番目の神経と仙骨の前面から出る神経の束が合わさり、大殿筋(お尻の筋肉)の下から大腿の後ろを通り、膝の裏の上(大腿の下3分の1の高さ)で前後とに分かれ走行しています。人体で最大の神経です。下肢の運動や皮膚感覚にも大切な働きをしていますので、足が挙げづらくなったり、シビレ感も出るのです。
・中腰での前かがみ、あぐら、座りっぱなしなど腰に負担がかかる姿勢を長時間とらない。
・仕事上どうしても腰に負担がかかる人は、コルセットなどで保護する。
・重いものを持ち上げるときは、一度しゃがんでから腕全体でかかえて持つ。
・普段からよく歩き、足腰を鍛える。
・朝起き上がる前、寝る前などにストレッチをして柔軟性を保つ。
・横座りなど片足に体重をかけず、座っている時でも立っている時でも重心がお臍の下にあるようにする。
・冷たいものを取らない。
・疲労がたまってきたと思ったら持ち越さず、鍼・マッサージ等で取り除く。
・体重増加に気をつける。
・適切なイス、机、ベッドの選択をする。
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