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ここ最近若い人達にも増え、病院ではめまい外来が設けられるほど大勢の方が悩み持つ「
めまい」という症状。
吐き気・耳鳴りも伴う重症な方も多く、車のバック運転や美容室の洗髪など頭の位置を変えただけでめまいを起こす方もいます。

ここでは、めまいを起こす原因やめまいを起こさないように何に注意したらいいのか考えていきましょう。

めまいには、大きく分けて、回転性めまいと浮動性めまいがあります。一般に回転性めまいでは、内耳から脳に至るまでの体のバランスに関係する機能のどこかに障害があると考えられます。一方、浮動性めまいで耳の症状がなく、頭痛や肩こりなどの自律神経症状を伴っている場合は、血圧の異常、心身症、うつ病などの可能性が高くなります。めまいに似た症状で立ちくらみもよく患者さんから聞かれます。これは、起立性低血圧が原因です。しかし、
めまいの種類から障害のある場所を特定することはできません。
また、めまいに伴う随伴症状や持続時間も重要です。
めまいの他に耳鳴りや難聴、吐き気、頭痛、肩こり、目のかすみや手足のシビレなどないか、こうした症状の有無を確認しておくとよいでしょう。内耳障害以外にも脳幹・小脳の出血や梗塞、神経炎、腫瘍などでもめまいを起こすので診断をする上でたいへん参考になります。


耳の働きは、<音を聞くこと>と考える人が多いかもしれませんが、その他にも、体のバランス(平衡覚)を感じる大切な役割があります。耳のなかの内耳がその重要な働きをしています。では、少しだけ耳の中を覗いてみましょう!


耳は、外側から外耳・中耳・内耳と3つの部分に分かれています。特に内耳は複雑な構造をし、聴神経(内耳神経)が通っています。内耳神経は、蝸牛神経と前庭神経に分かれ、それぞれ聴覚と平衡覚を脳に伝えています。

内耳は、音を感じる「蝸牛」と、平衡覚をつかさどる「半規管・耳石器」に大別されます。よく、めまいと耳鳴りを同時に起こす方がいますが、これは「蝸牛」と「半規管・耳石器」が隣接しているからです。

3つの「半規管」と「耳石器」は、内部をリンパ液で満たされた管のような器官です。このリンパ液の動きによって感覚器が刺激され、信号を聴神経のひとつである前庭神経に伝え、脳まで伝えられます。互いに直角の3つの「半規管」が回転速度を、「耳石器」が重力や直線加速度をそれぞれキャッチします。「耳石器」は、半規管と蝸牛の間の前庭と呼ばれる内部にあります。




めまいを起こす原因として、内耳が大きく関わっていることがご理解頂けましたか?

めまい症状を起こす代表的な疾患によく
メニエール病がいわれます。これは内耳の内リンパ液の産生と吸収のバランスが乱れて内リンパ液が過剰になってしまうため発症するとされてますが、内リンパ液が過剰になる原因は不明です。
鍼灸院でよくみかける疾患として、メニエール病の他に
良性発作性頭位性めまい症があります。頭の位置が変わったときにいきなり強いめまいが起こる病気です。原因については、半規管の中に浮遊物があり、それが強い刺激になって異常感覚を起こすためだとか、動作の方向を感知するセンサーが異常に強く感じてしまうためだという説がありますが、根本原因は不明です。

充実した生活をおくるには、感覚器の働きが欠かせません。視覚はもちろん、食事を楽しむには味覚、嗅覚も大切ですし、聴覚、平衡覚、発声の機能も保てないとコミュニケーションに支障が生じます。感覚細胞は、一度ダメになると再生しません。最悪の場合も考えることが、治療のタイミングを逃さないコツです。気になる症状がありましたら、苦しくないし、痛くないからと過信せず、一度病院(耳鼻咽喉科)に行かれることをお勧めします。薬物治療と鍼灸治療を併用していくことも治癒を早めます。

では、鍼灸治療で何ができるのか?
もちろん内耳自体に鍼は打てません。
鍼灸治療では、自律神経の乱れを整え、内耳への血液循環を良くするよう促してあげます。随伴症状として、肩こりや頭痛などがある人はそれらの症状を取り除いていくこともめまいを起こしにくくします。また、精神的・肉体的ストレスの影響を受けやすいので、十分な睡眠と休養、規則正しい生活を心がけ、趣味をもつなどストレスの解消に努めることがとても大切です。



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