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最近、手の痛みで来院する患者さんが多いので取り上げます。缶を開けるとき、雑巾をしぼるとき、フライパンで料理をしているとき、爪を切るとき、マウスをクリックするときなどちょっとした動作で痛みがでます。「少しの痛みだし、いつも痛いわけではないから・・・。」とそのままにしておくと・・・他の部分も痛くなったり、ますます痛みだしたり、じっとしていても我慢できなくなるようになって、初めて鍼灸院にいらっしゃいます。いわゆる「腱鞘炎」といわれるものです。
手(腕)を酷使する方、筋肉の弱い女性の方になりやすいようです。
字のごとく、単なる腱鞘の炎症なのですが、結構こじらせて長引かせてしまう方も少なくはないのです。それは手は日常、どうしても使ってしまうところですし、固定して休ませることが難しいからです。
筋肉と骨とは、腱という結合組織によってつながれています。筋肉の使いすぎで筋肉が疲れて、ガチガチ・パンパンな状態になるとその筋肉についている腱も疲れます。それでも頑張って筋肉を酷使すると、今度はその腱のさや、いわゆる腱を囲んでいるトンネル(腱鞘)にまで負担がかかり、摩擦がおこります。その摩擦が持続的に起こされると炎症を起こし、腱鞘炎となってしまうのです。それでも我慢して使っていると、腱がそのトンネルを通過できないほど肥厚して「もう勘弁してくれ〜〜」とばかりに手首の可動域が制限されます。
これは私の母ですが、よくぞここまで我慢できた!と思うくらい手首が腫れあがっています。これは急性期の炎症をとうに通り越していて慢性的な炎症に耐えられず、肥厚してしまった結果です。ここまでに2年ほどかかっています。我慢強いにもほどがある。時々、痛みがひどくなると治療にきますが、本人は全く治す気がないようで困ったものです。
これは極端な例ですが、やはり単純な捻挫や腱鞘炎でも早期治療が重要だということを物語っています。
似たようなものに「ばね指」があります。これも肥厚した腱がトンネル(腱鞘)を通れず、無理して通そうと指を曲げるとばねのようにパチンとなります。これも鍼灸治療が有効です。
腱鞘炎もばね指も自宅でのお灸の併用により、治りが早くなります。湿布などよりも筋肉に直接作用する鍼灸の方が有効なのは言うまでもありません。
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