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突然肩が挙がらなくなった!
こう聞くと真っ先に浮かんでくるのが、五十肩ではないでしょうか?
局所の腫脹、発赤、熱感、全身発熱などのひどい炎症症状がない限り、ほとんどの肩関節疾患は鍼灸治療の最適応症です。
五十肩とは別名「肩関節周囲炎」とも呼ばれ、40〜50歳代に多く発症します。「肩関節周囲炎」には他に、力こぶの筋肉の腱炎である上腕二頭筋腱炎、滑液包という関節を覆っている袋の炎症である肩峰下滑液包炎、組織にカルシウム塩が沈着した石灰沈着性滑液包炎などが含まれますが、これといった原因がないいわゆる五十肩と呼ばれるものが圧倒的に多いため、最近では「五十肩=肩関節周囲炎」と解釈されることが多いようです。五十肩は主に肩が痛い、腕を挙げることができない(運動制限)などの症状が出現し、自然治癒していくのが一般的です。予後はいいです。ほおっておいても病状によって1,2ヶ月で緩和するものもあれば、5年6年と辛い思いをする重症なものもあり、なかには夜間痛で睡眠が妨げられるものまであります。同じ人でも右肩は半年で治ったのに、左肩は4年もかかったなんてこともあります。ご自分で感じてない方もいると思いますが、奥底にある肩こりや首こりから五十肩に移行していくものがほとんどです。普段から体操をし、時にはマッサージや鍼灸治療で肩こり、首こりをほぐしておくことが一番の予防です。
ではなぜ、腕が挙がらなくなってしまうのでしょう?
肩関節は、人間の関節の中で最も自由がきく反面、非常に不安定になりやすい関節です。宙ぶらりんな腕という荷物を常に吊り下げているようなものです。それを補い、支えているのは、肩関節周囲にある様々な筋肉や靭帯、関節包です。年齢とともにこれら筋肉や靭帯が衰えてくると、肩関節自体が不安定になり、骨と骨が衝突を起こし、周囲の筋肉に負担がかかって炎症を起こしたり、衝撃吸収材である関節包に炎症が起こり、痛みを発症します。このあと痛みのために肩を動かさない期間が長ければ長いほど、「拘縮肩」といって肩関節が固まって動かなくなってしまう状態となります。不安定な肩を筋肉で守ろうとして逆に締めつけてしまい、岩のようにガチガチな筋肉状態です。内部組織に栄養・酸素は行きわたりませんから筋繊維は細くなり、弾力性はなくなり、増々動かすのがおっくうになり、と悪循環です。
ここで五十肩の注意事項!予防や慢性期の治療の一環として肩関節の運動・ストレッチはとても大切ですが、痛みのひどいとき、急性期には絶対に無理して運動などをしないで下さい。逆に悪化させてしまうことが多いからです。
鍼灸治療では、これら肩関節周囲の筋肉や靭帯を緩ませ、血液循環を良くしていくことで必ず改善していきます。肩へいく神経は、首から出ているので首へ治療したり、また一見関係のないと思われる手足に鍼をして劇的に効く場合も少なくありません。2,3回で治ってしまうものもありますが、来院されるほとんどの方は慢性期に移行しているものですから短くても1ヶ月はかかるでしょう。
鍼灸治療は、治癒への時間を最短にしてくれます。
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