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〜 田所 純江 編 〜
私が初めて鍼灸治療を受けたのは小学生の時でした。足首の捻挫を治してもらうため、母親に連れられて行ったのですが、鍼灸院の先生が同級生のお父さんだったので“恐い”“痛い”などの先入観を持たずに行くことが出来ました。にこやかで親切な先生だったので私は鍼灸に対して好印象でスタートすることが出来たのだと思います。痛みについては捻挫が痛かったためか、“鍼が痛い”という記憶はありませんでした。
中学生の時に引越しましたが、近所に鍼灸院があったので捻挫をした時には、ためらわずに通って行きました。ご夫婦で治療している鍼灸院で、ここで初めて女性の鍼灸師さんに出会いました。ご夫婦共に親切で温かく迎えてもらったことを今でも覚えています。患者さんに対する温かい態度・言葉は初めて体験するものでした。子育てをし、家事をし、治療する奥さん先生の姿は中学生の私からみても素敵でした。患者さんの話を穏やかに聞く姿勢、気持ちを前向きにしてくれる声かけをする先生の姿が『こういう人になりたいなぁ。』というあこがれの人物像になりました。また、捻挫の他にも鍼灸で治療できることも知り、その後も生理不順や風邪、便秘なども治療してもらいました。
そして高校3年生の時に先生ご夫妻から鍼灸師になることを勧められました。思いがけないことでしたが、あこがれのお二人から認めてもらえた喜びと、何故鍼灸で治るのか知りたいという気持ちがあり、勉強してみたいと思いました。しかし、少しでも早く母子家庭の母の助けになりたい思いが強く、鍼灸師の道はあきらめました。3年間の学費(約500万円)を出すことは困難だったのです。
その後、19年間勤めた会社を結婚を機に退職しました。転居に伴い、通勤が困難になった為の退職でしたが、直後に母が体調を崩し入院した時には時間の心配をせずに看病できたので幸いでした。母の病気をきっかけに“健康”の大切さを実感するようになりました。通院を続ける母の養生も兼ねて、友人の勧めでびわの葉灸をしてくれる鍼灸院に通うようになりました。この先生も女性鍼灸師さんでした。身体の要所を温めることで元気が出ることを体験しました。母はお灸をしてもらいながら、じっくりと話しを聞いてもらい、生活環境・生活習慣などから何故身体が病気へと傾いていったのか説明を受けたことで心身ともに快方に向かうことができました。病気によって心が傷つき、ケアがどれ程難しいことなのかを母を通して学びました。何回か通院するうちに家でもお灸をしてあげたいと思い、先生にお灸のやり方を教えて頂くようになりました。そんな中で先生から鍼灸の勉強をすることを勧められたのです。全く考えていなかったので決心するまで少し時間がかかりました。
しかし、自分の気持ち以外の条件はそろっていました。学費は老後の資金?としての貯金がある!学校は2年前に新設された鍼灸科が家から1時間のところにある!入学試験には社会人枠がある!
私の中にも家族の健康管理の役に立ちたいという気持ちがどんどん大きくなりました。高校生の時、一度はあきらめた道でしたが今こそがチャレンジの時と思いました。
いろんな鍼灸師さんとの出会いがあって、後押しを頂いて時間がかかりましたが、鍼灸師としてスタートし、そしていくつものご縁がつながって高松先生の治療院に伺うことになりました。
患者さんとの出会いを大切にして、鍼灸師として患者さんに寄り添える治療が出来るように頑張っていきたいと思います。よろしくお願い致します。
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