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〜 甘利 祥子 編 〜
私自身、ひどい肩こりに悩まされた時期があり、仕方なく自分でよく揉んでいました。すると、コリがほぐれやすいポイントを発見したり、頭痛がとれたり・・・。これって、ツボ?人の体って面白いなあ、と、純粋に興味を持つようになりました。そうすると今度は、人にやってみたくなります。「 気持ちいいね」などと褒められると、どんどん調子に乗り、しまいには「プロになれば?」と言われるように。
そして周りを見回すと、肩こり以外にも、頭痛、腰痛、生理不順・・・病んでいる人の多いこと。なんとかしたい!
本格的に東洋医学の勉強がしたい、という思いが募り、遂に会社を辞め、鍼灸の世界に飛び込んだのは、10年前のことでした。周囲の人には驚かれましたが、私にとっては、とても自然な流れだったような気がします。(猪年なので、猪突猛進。)
鍼灸学校で3年間学び、卒業後、整形外科、鍼灸院にて鍼灸治療にあたりました。任せてもらえる環境、優秀な先輩にも恵まれ、忙しくも充実した毎日。思うように結果が出せず、悩むこともありましたが、なんといっても、この仕事が大好き。休日返上で勉強会に行くことも、苦になりません。
そんな私が一昨年出産。しばらく仕事をお休みし、慣れない育児に格闘しました。けれどその間も、鍼灸師としての意識の消えることが無かったのは、我ながら不思議なほどでした。授乳しながらも周りの人を治療したり、勉強会に出席したり。(やっぱり猪?)その時のご縁で、今回、高松先生とも巡り会えたようで、とてもうれしく思っています。
そして、出産、育児は、大変さも想像以上でしたが、その喜び、楽しさもまた、言葉では表せないほどのものです。また、健康や生活について見直す良い転機となり、治療家としての考えにも、変化を与えてくれました。
今思うことは、人間は思った以上に繊細で、そして、強いということです。
自然の流れに逆らうと少しの力でもストレスになってしまい、逆に流れに沿っていれば、びっくりするくらい頑張れます。
治療においても、疾患と戦うのではなく、出来るだけ優しい刺激で、治ろうとする力の後押しをしていきたいと思っています。童話「北風と太陽」の太陽が、旅人の心を暖かく溶かす様に・・・。
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